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 二つの普遍主義の衝突ポスト帝国

ポスト帝国 二つの普遍主義の衝突

渡邊 啓貴 著
A5判 400ページ
定価:2800円+税
ISBN978-4-411-00366-9(4-411-00366-X) C0031
奥付の初版発行年月:2006年01月/[2006年01月15日刊行]
在庫あり

内容紹介

20世紀のアメリカは自由の擁護者であって、決して帝国ではなかった。自由世界の実現というアメリカの理想はまだ未完成である。9・11同時テロはその途中で起った野蛮さの現れであり、ブッシュ大統領は自由に名の下に火に油を注いだ結果を招いた。アメリカは自らの覇権を脅かす者に対する戦いを挑む。それは、外交的には一方で独断的方向、他方では協力的な方向の間における位置関係で表現される。

目次

第一部 アメリカのユニラテラリズム−「帝国論」の擬性
第一章 アメリカの戦争
 第一節 嵐の前の静けさ
 第二部 米欧間の攻防と一時の蜜月
第二章 イメージとしての「アメリカ帝国」−アメリカの単独行動主義(ユニラテラリズム)の背景
 第一節 政策と乖離した「帝国」論争
 第二節 冷戦終結後のアメリカの「帝国化」
 第三節 「帝国」の世界観
 第四節 無自覚な「帝国意識」−善意の超大国の葛藤
 第五節 「イメージの帝国」の本質
第三章 米欧対決―二つの普遍主義の衝突
 第一節 風雲急を告げるイラク攻撃論争−ユニラテラリズム対マルチテラリズムの対決
 第二節 イラク戦後復興をにらんだ攻防−駆引き続く米欧と蚊帳の外の日本

第二部 米欧対立とフランス外交
第四章 多極構造の世界と多国間協調主義外交―フランス外交の伝統と限界
 第一節 「自立外交」というフランス外交の伝統
 第二節 フランスの多極化外交
 第三節 フランスの「多国間主義(マルチテラリズム)」
第五章 中東地域をめぐる米仏対立の構図−イラク戦争をめぐる対立の背景
 第一節 アメリカの中東戦略
 第二節 原油と武器輸出−フランスとイラクの歴史的関係
 第三節 2003年イラクをめぐる米欧対立の原理
 第四節 イラクをめぐる米仏対立の構図−国連安保理決議尊重・アメリカの覇権への反発と地域的安                      
     定
第六章 フランスのアンチアメリカニズム
 第一節 アメリカに抵抗したフランスの真意
 第二節 フランスのアンチアメリカニズムの伝統
 第三節 ポスト冷戦時代のフランスから見た「アメリカ像」
 第四節 アンチアメリカニズムをめぐる現実

第三部 「ポスト帝国」時代の国際秩序の模索と日本外交
第七章 イラク戦争後の国際秩序の模索と安全保障共同体としての同盟
 第一節 イラク戦争後の米欧関係修復の努力
 第二節 アメリカ「帝国」の動揺−タカ派の危機感と正当化の議論
 第三節 「安全保障共同体」としての同盟
第八章 イラク戦争をめぐる日本外交の課題と教訓―向米一辺倒の同盟外交を超えて
 第一節 外交論議のリタラシーの向上へ
 第二節 イラク戦争をめぐる日本外交

あとがき

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