ぱざぱ あるいは文学時空間の迷路 モーリャック バルト・ピカール 寺山修司
久松 健一 著
A5判 204ページ
定価:2000円+税
ISBN978-4-411-02212-7(4-411-02212-5) C3095
奥付の初版発行年月:2003年02月/[2003年02月21日刊行]
在庫あり
定価:2000円+税
ISBN978-4-411-02212-7(4-411-02212-5) C3095
奥付の初版発行年月:2003年02月/[2003年02月21日刊行]
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◉内容紹介
この書の軸心をなすひとつの着眼とはーー空間はそこにあり、時間もまたあるもの。誰もがそう考える。しかし、空間も時間も、そもそもが「ある」ものではなく「なる」もの。「なる」はずの対象を「ある」と錯覚させるのが言語の持つトリック。そのトリックのために、様々なゆがみやひずみが生まれ、今まで、文学が、文学史が狭苦しい時空間に閉じこめられてきたのではないか。本書には、モーリャック、バルト=ピカール論争、文学史考、そして寺山修司と、一見ばらばらな素材がならぶ。だが、文学の時空間に向けた論者の鋭い視線が、そうした素材を一点に向かって巧みに収束させていく。論文の重厚さ、評論文の軽妙さ、それに実際の講義をベースとした口語体の柔らかさ。多様な文体の競演も見のがせない。
◉著者プロフィール
- 久松 健一(ヒサマツ ケンイチ)
東京生まれ。現在、明治大学商学部で教壇に立つ。主著に『ケータイ万能フランス語文法』『英語がわかればフランス語はできる!』『フランス語単語の力を本当につけられるのはコレだ!基礎養成編/応用編』(以上駿河台出版社)、『(仏検)3・4級必須単語集』『準1級・2級必須単語集』(以上白水社)ほか。