フランス語史−増補改訂版−

本書の意図したところは，とかく難解と思われがちな_フランス語史_を理解し易いものにすることで，そのため，次のような構成になっている．１．各章のはじめに，その時代の歴史的背景の概要と社会の主要な出来事を，言葉との関連において概観できるように，年代順に配列してある．２．第１章と第８章（最後の章）をいて，第２章から第７章までのすべての章が，§１の史的概観のほか，§２語彙，§３発音と綴り字，§４文法・統辞論，§５文例という５つの節に分けられている．すなわち，各章の§２だけを読むと語彙の歴史となり，§３だけを見ていくなら，発音と綴り字の推移がつかめるであろう． （０２０６５‐３）