先週末第46回いるか句会に参加しましたよ!
リアルいるか句会です。
実は私編集Aは2年ほど前からいるか句会で俳句を始め、その縁あって『いるか句会へようこそ!』を出版することになりました。もちろん担当です。
まさかここまで俳句にハマるとは、始めた当時は思いもよらなかったです。
場所は、人数が多いため『いるか句会へようこそ!』の舞台となった杉並詩歌館ではなく、荻窪地域区民センターでした。
初参加も含めて20人以上の参加で盛況でした。
『いるか句会へようこそ!』に書いてあるとおりの流れで進みます。
ちなみに、短冊や清記用紙、選句用紙、愛用の歳時記などはこちら。
今回の兼題は、添水(そふづ、鹿威しのことです)と蜩(ひぐらし)で、いやー添水は難しかったです。
私は、添水で一句、蜩で二句、自由題で二句、合計五句出しました。
普段の生活に馴染みのない季語は難しいですが、その分あれこれ調べ、イメージをふくらませることができるので、使いやすい季語とは違った楽しさがあります。
さて、みんなが作った俳句を書き写し、それらを回しながら気になった句を選ぶ予選をします。
遠方で来られない方なども欠席投句という形で参加しますので、出された俳句は150句はあったでしょうか。これらから自分の感性に引っかかったものをどんどん自分のノートに書き写していきます。
いい感じにみんな添水を響かせ、蜩を鳴かせています。
さすがに選び終わると疲労困憊、そのタイミングで休憩と嬉しいことにおやつが出ます。
大事なことなので、二回いいます。おやつが出ます。
今回は荻窪のスィーツ店のはちみつプリンが出ました。(写真忘れてしまいました…)
甘くて癒やされましたよ。
そして、各自が選んだ五句、そのうち特選一句を発表し、特選について、一言述べていきます。
ここで、それぞれの胸の内では、選ばれた嬉しさや、あの句をあの人が作ったの!?うそーん、と言ったことが渦巻いていることでしょう。
だいたい自分で自信のある句は選ばれず、そうでもないものが意外と人気を集めたりすることが多いです。いるか句会では自分で作った句が選ばれるとその場で「名乗り」、自分の名前や俳号を言うのですが、やはりこの名乗りの瞬間は嬉しいものです。自信のある句が選ばれていないと多少複雑ではあるのですが。
それぞれの選評が、句会で一番楽しい時間です。自分の感性に引っかからなかった句が、とても豊かな世界を内包していたことに気付かされます。なぜちゃんと読み込めなかったんだろうと悔しい気持ちにもなります。自分の句が選ばれたときも、そこまで考えていなかった世界を読み込んでくれたりして、人間の想像力って素晴らしいなあと思うこともしばしばです。妄想と言う場合もありますが(笑)
今回私が選んだ特選も妄想を掻き立てるいい句でした。
さて、句会の一番のハイライトは、堀本裕樹先生の選句の発表です。
佳作、秀逸、特選と発表されるのですが、ドキドキ、キュンキュンしますね。この瞬間は。
今回は、まあこれが言いたかったのですが、私堀本先生の特選をいただいてしまいました!
たぶん八ヶ月ぶり五回目の特選です。
かなかなや失われたる文字で鳴く
個人的には好きな句だったんですが、特選を取れるとは思ってなかったので、喜びもひとしおです。
ちなみに特選はもう二句ありました。
自分の作では佳作にも一句選んでいただき、なかなかの成績でした。
紙飛行機飛ばす手の先夏の果
堀本先生の佳作、秀逸、特選以外にも参加のみなさんの人気を集めた句は多数あり、
あれもいい、これもいいなあ、と存分に五七五の十七音を味わいました。
そして、句会の後は打ち上げです。
このために句会をやっていると言っても言い過ぎではないです(笑)
今回出された俳句をつまみに飲むお酒は美味しいです。
二次会、三次会と俳句のことやいろいろなことをワイワイと話し、
いるか句会の夜は更けていくのでした。